ディスク型サーモスタットは、バイメタルストリップをドーム状(半球状、皿状)に成形することでスナップアクションを実現しており、構造がシンプルであることが特徴です。シンプルな設計により大量生産が可能で、低コストであることから、世界のバイメタルサーモスタット市場全体の80%を占めています。
しかし、バイメタル素材は一般的な鋼材と同様の物理的特性を持ち、それ自体はバネ材ではありません。繰り返しトリップを繰り返すうちに、ドーム状に成形された普通の金属片が徐々に変形したり、形状が崩れたりして、元の平らな帯状に戻ってしまうのも不思議ではありません。
このタイプのサーモスタットの寿命は、一般的に数千回から数万回程度に限られます。保護装置としてはほぼ理想的な特性を示しますが、制御装置として機能するには至りません。
投稿日時: 2024年2月21日