-サーミスタ
サーミスタは、抵抗値が温度の関数となる温度センサーデバイスです。サーミスタには、PTC(正温度係数)とNTC(負温度係数)の2種類があります。PTCサーミスタの抵抗値は温度とともに増加します。一方、NTCサーミスタの抵抗値は温度の上昇とともに減少するため、このタイプのサーミスタが最も一般的に使用されています。
-熱電対
熱電対は、高温や広い温度範囲の測定によく使用されます。熱電対は、温度勾配にさらされた導体が小さな電圧を発生するという原理、つまりゼーベック効果を利用して動作します。発生する電圧の大きさは金属の種類によって異なります。熱電対には、使用される金属材料に応じて多くの種類があります。中でも、合金の組み合わせが人気です。用途に応じて様々な種類の金属の組み合わせが用意されており、ユーザーは通常、必要な温度範囲と感度に基づいて選択します。
-抵抗温度検出器(RTD)
測温抵抗体(RTD)は、抵抗温度計とも呼ばれます。RTDは、温度によって抵抗が変化するという点でサーミスタに似ています。ただし、サーミスタのように温度変化に敏感な特殊な材料を使用するのではなく、RTDはセラミックまたはガラス製の芯線にコイルを巻き付けて使用します。RTDの芯線は純粋な材料(通常は白金、ニッケル、または銅)で、この材料は抵抗と温度の正確な関係を持ち、測定温度を決定するために使用されます。
-アナログ温度計IC
分圧回路でサーミスタと固定抵抗器を使用する代わりに、低電圧温度センサーをシミュレートする方法があります。サーミスタとは対照的に、アナログICはほぼ直線的な出力電圧を提供します。
-デジタル温度計IC
デジタル温度計はより複雑ですが、非常に高い精度を実現できます。また、アナログ-デジタル変換がマイクロコントローラなどの別のデバイスではなく、温度計IC内で行われるため、全体的な設計を簡素化できます。さらに、一部のデジタルICはデータラインから電力を回収するように構成できるため、2本の配線(データ/電源とグランド)のみで接続できます。
投稿日時: 2022年10月24日